米国の推理小説界で最も権威があるエドガー賞のペーパーバック・オリジナル部門の候補に湊かなえさんの「贖罪(しょくざい)」が選ばれたと、日本の版元、双葉社が23日明らかにした。
候補は6作品で、選考結果は4月26日に発表されるそうです。
では「エドガー賞」ってどんな賞なのでしょうか?そして候補者の「湊かなえ」さんとはどんな方なのでしょうか?
エドガー賞とは?そして候補者の「湊かなえ」ってどんな人?
エドガー賞とはアメリカの文学賞であるMWA賞の1つ。アメリカの作家エドガー・アラン・ポーにちなんで命名された賞である。アメリカ探偵作家クラブ (Mystery Writers of America)によって前年にアメリカで発表されたミステリーの分野の作品から選ばれる賞で、エドガー賞は長編、短編などのジャンルごとの部門に加え、小説以外のテレビや映画の部門がある。
エドガー賞とは?そして候補者の「湊かなえ」ってどんな人?
【スペシャルインタビュー】湊かなえ『自分を縛るものとは?』 https://t.co/zgpLzzeJBr @mimollet2015より pic.twitter.com/e0MdRZPlXp
— mi-mollet/ミモレ (@mimollet2015) October 4, 2017
2005年Bs-i新人脚本賞に佳作入選、2007年『答えは、昼間の月』で創作ラジオドラマ大賞を受賞後、同年『聖職者』で小説推理新人賞を受賞して作家デビューしました。
湊かなえ デビュー作【告白】
作者 | 湊 かなえ |
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出版社 | 双葉社 |
出版日 | 2010年04月08日 |
「聖職者」「殉教者」「慈愛者」「求道者」「信奉者」「伝道者」の6つの章からなる本作は、愛娘を教え子に殺された中学校教諭・森口悠子の壮絶な復讐の物語です。
第一章である「聖職者」を読み終えると、あたかも森口の復讐は完成したかのように思えます。しかし、そこからが本作のおもしろいところです。第二章以降、クラス委員長や、犯人である教え子とその家族の視点から事件が語られ、それぞれの事件後の生活についても知ることになるのです。
「私は聖職者になりたいなどと思っていません。〜中略〜 命の重さ、大切さを知ってほしい。それを知った上で、自分の犯した罪の重さを知り、それを背負って生きてほしい」
そう、哀しくも中学1年生という若すぎる犯人に教師として向き合い、そのうえでひとりの母として罪もなく殺された4歳の娘を想いつくりあげた報復のシナリオ。
エドガー賞 候補作 【贖罪】
作者 | 湊 かなえ |
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出版社 | 双葉社 |
出版日 | 2012年06月06日 |